【 気がつけば、、】
アトピーと向き合って、
今年で40歳を迎えました。
この、どう扱えばいいのかもよく分からない非常に面倒な体質と、どう付き合っていったらいいのか……
苦しみの入り口に立ったときから、
そのことをずっとずっと考えて続けてきました。
季節の変わり目は体調のバランスが毎回不安定になり10年以上気が休まりませんでした。
しかしここ9年ほど、
症状は出てきていません。
あまりに不思議……直ぐに答えが出た訳ではないのですが、私なりに気付いた事や大切な事を、蓄え続けてきました。
私自身の経験を得て気が付いた大切な事をブログでアウトプットすることで、
いまアトピーに苦しんでいる、現状を打ち破るための「何か」を必要として探している方の、お役に立てれば幸いです。
前にも書きましたが、これは私個人の体験に基づいた気づきですので、全ての人にイコールとなる訳ではありません。
真逆の考えを持つ方もいらっしゃると思いますし、その考えを否定しようとは、思いません。
これを今読んでくださっている方が、
何かにピンときたり、小さなヒントや発見があったり、ご自身の生活の中で少しでも試してみようかなと思ってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
18歳のとき、
信頼した医師に言われて
はっとした言葉は
「僕が治すんじゃないよ。
治すのは君だよ。
それを忘れないでね。」
お医者さんはアトピーを
治してはくれるわけではない。
自分の身体と向き合えるのは、
自分自身しかいないんだ。
私自身が「普通の肌」に近づくために自分に必要な知識や、実践して得たことをひとつひとつ積み重ねていかなくてはいけないんだ。
と気づかせてくれたひと言でした。
今でもよくその言葉に立ち返ります。
それまでの自分は、食べ物にも無頓着で、好きなものを偏ってたくさん食べるような生活をしていました。
昨日食べたものもよく覚えていない、1ヶ月前にどんなケアを自分の体にしていたのかも、よく覚えていない。
漠然と目の前にある欲求だけを選び取って生きていました。
中学の頃に病院でもらったステロイド軟膏を、アトピーが出てきた時だけほんのちょっと塗る、と決めて使っていましたが、結果的にそれは慢性的な使い方となり、塗る量や回数もじわじわと増えていきました。
とどめの一撃は、高校卒業前の、受験の時期に抱えたストレスでした。
そのときはもう時すでに遅く、
薬は全く効かなくなり、塗ってもむしろ悪化して、日に日に炎症は顔や身体に広がっていきました。皮膚は象の肌の様にごわごわに、赤黒い炎症は治らず、痒みと痛みに全身がじわじわと蝕まれていきました。
つづく