【地獄の門】
ある日、たまたま母の知人から、ステロイドを使わずに治療する先生に罹ったらアトピーの症状が軽減したという人の話を聞きました。
その時自分の腹の中で
渦巻いていたモヤモヤは、
「塗っても自分には悪化してしまうだけのステロイドはもう使いたくないな
でも今の方法だけで確実に良くなっている、という実感もない……
自分が納得できる方法が
他にあるなら試してみたい」
というものでした。
当時は、正解かどうかも分からず、良いと聞いた方法を聞きかじるまま色々と試していました。
漢方、半身浴、酸性水、野菜を煮出したスープを飲んだり、ヨガなどを試しながら、自己判断の限界も感じていました。
(2020年の現在は、肌の状態に合わせて最低限、必要なものだけを生活の中に取り入れています)
シンプルに生活したい……
それが根っこにありました。
効果がないなら、遠回りはしたくない。
必要なら、惜しまず努力したい。
自分はこの先どんな生活を
していきたいのか。
薬が無くなることに怯えながら
自分は一生を終えるのかな
元気だから病院には行かない、
という選択肢を自分は
この先ずっと選べないのかな
未来にいる自分は
どんな姿で、どんな状態の肌で
ありたいのか……
そんなことを自分に問うていたら、
「これから地獄の門を
開けることになったとしても、
今ここに居るよりかはマシだよ」
そんな心の声が、
跳ね返ってきました。